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【著者インタビュー】ベストセラー「習慣力」シリーズ著者、三浦将さんインタビュー

クロスメディア・パブリッシングのベストセラー「習慣力」シリーズの著者で、株式会社チームダイナミクスの代表として、エンゲージメント向上や、リーダーシップ開発のコンサルティングを行なっている三浦将さん。エグゼクティブコーチとしても、経営者やトップアスリートを始めとする人たちの活躍を支えるプロコーチでもあります。

そんな三浦さんの好評発売中の著書『心の知能指数を高める習慣』(クロスメディア・パブリッシング出版)について、広報の濱中が特別にインタビューしてきました。

コーチングとはどういう仕事なのか、またこれからなぜEQ(心の知能指数)が必要になるのか、EQを意識することで対人関係をどう良くしていけるのか、自分自身をどう高めていけるのか、今回のインタビューを通して三浦さんから学ばせていただきました。


EQというものが日本の社会で取り上げられるようになったのは90年代(95年)頃ですが、EQについての本を書こうと思った理由を教えてください。

タイミングをはかっていたわけではないのですが、EQの本を改めて読み返してみて、コーチングのプロセスにEQを高めることが関連していると実感しました。私自身がメンタルコーチという、その人の能力を発揮することを手伝う仕事をしていて、特に社長やいわゆる会社のエグゼクティブの立場の人たちのエグゼクティブコーチをしていることもあり、彼らが業績をあげたり、自分自身が仕事をしていて幸せ感が増すプロセスの中で、明らかにEQ値が上がっていくのに相関しているのを肌感覚的に感じていました。例えば、すぐに部下を怒鳴りつけていた人も「何があったのか」と自然に耳を傾けるようになります。そういうことが習慣化されるとチームワークが良くなる。典型的なのは社長さんがそういう風になっていくと会社の雰囲気が良くなり、実際に実績も良くなっていくことですね。

そしてもう一つが “AIの時代”。AIとは人工知能のことで、人間が勉強していることもAIはあっという間にやってしまいます。答えのある問いに対して、AIは正確に速く正解を出すことができます。インターネットで検索すればすぐに答えが出てくる時代で、IQ的な力はもちろん必要ですが、それ以外のことがこれからの時代は求められると思います。AIの分野で頑張っても競争力にはなりません。人間の感性的なことや、関係性を大切にしてリーダーとしてチームを引っ張っていく能力がますます重要視されるようになってきます。その中でEQというものにこれからもっとスポットライトが当たった方が良いと私は思っています。特に個人的にビジネスパーソンを応援する上で、EQを伸ばすことは必須だと感じます。コーチングでも企業研修でもEQを伸ばすことを目的としてやっていて、知識を増やすために企業研修をしているわけではないです。いかに人とのかかわりの中で、シナジーを生み出して、自分も周りも能力を上げていけるか。そしてチームとしてのチームダイナミクスを生み出すことができるか。その答えは、EQが握っているのだと思います。

日本の教育はIQに重点を置いている傾向がありますが、三浦さんが教育者なら、日本の教育制度に、EQを伸ばしていくという点でどういった提案をされますか?

社会勉強ができるようにしたいですね。結局今やっていることはいわゆる「お勉強」です。教育の目的を見直さなければならないでしょう。昔の教育の目的は“良き労働者”を作ることでした。今もその教育が残ってしまっています。会社にとって都合のいい人を作ることが目的になってしまっているのです。でもこれからはそういう時代ではない。会社とも社長とも対等の関係でやっていかなければならない。また、立教大学などが先駆けているアクティブラーニングをしないと物事の理解が深まりません。いまの教育を例えて言えば、スノーボードの滑り方ばっかり教えているだけで、山に連れていかない。いざ山に行ったときに全然滑ることができないという状態に陥っているのです。

日本の英語教育にも関連していますよね。 

そうですね。TOEICで900点取っていても全然話すことができないということもあるんですよ。だから、実践から学び、体得するという教育をどれぐらいできるかが勝負になってくると思います。

他国と比べて、EQについての日本人の理解はどのぐらい進んでいると思いますか?

他国の状況についてはっきりしたことはいえませんが、日本についていえば、EQについて周りの人に聞いてみましたが、結構知らない人がいました。私と同世代の40、50代の人でも知らない人がいて、非常に驚きましたね。EQという概念すら知らない人が大勢いるのではないでしょうか。これから多くの人がEQを理解することは、大変有意義なことであると思います。

三浦さんがEQに興味をもったきっかけは何だったのですか?

ゴールマンの本が出て、それを読んだ時ですね。その後は、しばらく意識はしていなかったです。本にも書きましたが、私自身がEQが低くてマネジメントに失敗した経験をもつ人間なので、EQが低いとマネジメントも出来ないし、人とも良い関係を築くこともできないということを経験したことも、大きいですね。また、ハーバードのガードナーという教授の「8つの知性」という論があるのですが、人には「空間把握の知性」「内省の知性」「音楽の知性」など様々な知性があって、その人によって色々な特性があります。しかし、日本ではIQだけが一番重視される傾向にあるため、このままでは競争力が弱くなってしてしまうと言っても過言ではないでしょう。考え方を変えていく必要性を感じます。

人間らしさを失わずに自分の「楽しい!」「幸せ!」という感情を客観視することは可能なのでしょうか?

人間らしさを失ってしまうというのは、コントロール出来ていないということになります。自分の気持ちを抑えつけてしまっているというか。ネガティブな感情を抑え込もうとしている人はポジティブな感情を抑え込んでしまって、いつの間にか感情がなくなってしまいます。それはコントロールしてないからです。感情をコントロールするということは押さえつけるのではなくてちゃんと必要なときには出すこと。怒りだって適切に表現することが大事です。

最近の三浦さんは割合的に自分の中でどんな感情が一番大きいと思いますか?

私は怒りというよりも感謝の感情が多いですね。これは、意識して習慣付けしたことです。やってみると、世の中感謝できるようなことばかりだということに気付きます。例えば朝起きて「生きてた!感謝だ!」みたいな。もちろん怒りも出ますよ。一番出るのは息子に対してですけど(笑)。

ご自身が今までを振り返ってみて感情の変化ってありましたか?

ネガティブな感情が昔は多かったですね。でも今は恐れや心配も少なくなりましたね。これは、コーチングという仕事や、認知心理学で認知を変えるということをやってきたからだと思います。このように、ものの見方を変える、捉え方を変えることでEQは上げられます。私がEQを上げるために一番意識していることは客観性をもつことです。客観的に見ると感情がダイレクトにならないのです。

ご自身のEQの高さをコンサルティングでどう活かしていますか?ご自身がお仕事をされる中で、強みと言える部分はEQの高さなのではないでしょうか?

コンサルタントとしての強みは、コンサルタントであると同時に、コーチであるということですね。これは圧倒的な強みだと思っています。多くのコンサルタントは自分の知識や経験を売るということをしています。もっと高いレベルのコンサルタントは「考える」ということを売るということをしています。答えのないものを考え続ける、という知性という高いレベルの話です。知能だけの人間はコンサルティングは出来ません。優れたコンサルタントはEQもIQも高い。私の強みは、考えるだけではなくて、クライアントから答えを引き出せること。コーチという仕事はクライアントに気づきをもたらすという仕事です。クライアントは実は潜在意識の中に答えを持っていたりします。ただそれが浮かび上がってきていない、ぼやっとしている状態なのです。それを会話とか、コーチングの中で向こうから引き出すということが私の仕事です。とてもレベルの高いコンサルタントだと「この切り口はなかった」「そういうことか!」と納得してもらえますよね。もちろんこれらはコンサルタントとしていいとは思います。一方、コミュニケーションをとる中で、クライアントが「あ!そういうことか!」と自分で気づいたら、どうでしょうか?

自分で思いついたことなら、すぐに行動できるし、心から納得いくと思います。

そこなんですよ、私のコンサルティングの価値は。クライアントが自分で気づくことがたくさん生まれること。自分で気づいたことは行動に移しやすい。よくあるのは、その場ではいいアイデアだと思っても後で見返すと「これをやるのか…」と結局やらなかったりするのです。しかし、自分が「そうか!」と思いついたものだと、この迷いは起こらないと思います。人からアイデアをもらって動いてうまくいったのと、自分が気づいたことを基に行動してうまくいったのとどう違うと思いますか?

出来た時の嬉しさや達成感が違ってくると思います!

そうなんです。自信につながりますよね。これはコンサルタントのおかげではなくて自分のおかげになるんですよ。それってとても素敵なことではないですか?コーチはコーチのおかげと言われたら、いいコーチングをしていないんですよ。クライアントが自分で発想した、自分の中から答えを出したと思えることが大事。たとえば、教育の世界で、先生と色々話していたら、いろんな気づきも、考えも行動も出来て、自分の人生をつくることができる。生徒がそう実感できれば、それは最高の教育者の姿ですよね。

これまでもこの本を書くためにEQの本をたくさん読まれてきましたか?

何冊か読みました。どの本もノウハウはとても素晴らしいものばかりですが、読者が本で得た知識を実際に行動に起こすのは難しいのではないかと思いました。私が実際にやっていることは、「変化を実際に起こす」ということなんです。相手に変化を起こしたり、成長を起こす、結果を起こすということが出来ないとコーチングしているとは言えないと思うのです。本を読んで終わるのではなく、行動が変わっていかないと意味が無いと思うのですよね。私が本を書いた目的も、読んだ人の多くの人が実際に行動を変えて習慣を変えるということ。例えば「感情日記」ってどのEQの本にもかいてありますが、果たして書いている本人は実際にやったことがあるのかな、と疑問にもつことがあります。知識だけがいっぱいあっても行動に移せていないという方も多いと思います。でもいかに行動したかが大事だと思うんですよね。だから私はリアリティがある本を書こうと思っています。リアリティが無いとだめです。私の本は体験をリアルに紹介しているし、学術的な実証だけではなくてリアリティで書こうと思っているのです。

特にどんな方たちに本書を読んで欲しいですか?

いろいろな人に読んでほしいですが、やっぱり今リーダーの立場にある人に読んでもらいたいですね。やっぱりEQのところで壁に当たっている人が多いと思います。例えば、お父さん、お母さんだって家のリーダーですよね。教師はまさにそうで、教師のEQレベルが上がったら、日本は豊かになると思います。子供が本当に自主的、自律的になります。言われてやるのではなく、自分から積極的に決定してやることになりますね。本を読みっぱなしにしている人にも読んでほしいですね(笑)。あとは、「人間関係をより良くしたい」と願っている人たちです。

テクノロジーを変える力を私たちは持っているということがメッセージとして伝わってきたのですが、この本を通して一番伝えたいことは「人間には無限の可能性がある」ということでしょうか?

私は誰でも素晴らしい潜在能力があると思っています。それなのに、多くの人たちは自分を過小評価している。実はそれぞれ素晴らしい力を持っているのに、リミッターをかけているのは実は自分自身なんですよね。それをすべての方に伝えたいし、気づいてほしい。この本を通して「誰でも、いつからでもEQを上げることが出来る」ということを伝えたいですね。

コーチングするときもリミッターを壊すところから始めるのですか?

「思い込みは事実」ではない。自分にかけているリミッターをとれば何でもできる。あとは誰にでもEQを高めることが出来るということを伝えています。私が定義するEQとは「目的を達成するための力」です。目的を達成するために一番邪魔をするのがネガティブな感情です。怒りの感情、不安の感情、心配の感情など、そういう物があるから人間は目的を達成できないのだと思います。また、すぐ何かあると人とぶつかってしまって、そしたらチームワークがとれなくて目的を達成できない。やりたいことを本気でやりたいと思えるなら何でも出来ると思います。本気でやりたいことに気づかせるのもコーチの仕事ですよね。コーチングは無限の可能性があると思います。EQとは「目的を達成するための力」ですから、その力を上げられたらどうですか?

無敵ですね!

無敵でしょ!そうすると「やりたいことをやりたい!」と思うようになってくるんですよ。そして最終的に「やりたいこと」をやり始めるのです。私だって本を出版するとは思ってなかった。自分の中でリミッターをつけていたら文章を書くことをしなかったと思います。コーチにいたっては私は40代から始めました。妻に「40代過ぎてからそんなことはじめて!」と呆れられました(笑)。それまではマーケティングの仕事をやっていたんです。そこで諦めていたらいまの私はここにいないですよね。繰り返しになりますが、EQはやりたいことをやる、目標を達成するための力なんです。これからもそう伝えていきたいです。

三浦さん、素晴らしいお話を本当にありがとうございました。


ここで朗報です!

2月8日、三浦さんによる「インナーブランディングセミナー」の開催が決定いたしました。

いまチームメンバーのエンゲージメントをどうすればもっと上げられるのか、採用や人材の定着のためにどうすれば良いのか、解説してくださいます。私濱中も参加して勉強します。

組織に与える効果・具体的な取り組み方法までを三浦さんが丁寧に解説してくださいますので、ぜひ気になる方は、下記のURLから詳細をご覧ください。無料のセミナーですので、ぜひお気軽にご参加いただければと思います。

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