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【特別インタビュー】「Slackを活用して心理的安全性を高める」Z世代のみの株式会社dotがイノベーションを起こせる秘訣に迫る!

こんにちは。クロスメディア・パブリッシングの広報、はまなかです。

いま弊社にて好評発売中の『だから僕たちは、組織を変えていける』(以下『だかぼく』)。組織に何らかの不満を抱えているものの、自分ひとりではどうしようもできない、そんな方々にとって「希望の光」となる一冊です。

今回、『だかぼく』で紹介されている組織理論を実践している会社を紹介したいと思います。Z世代ならではのユニークなカルチャーを形成し、イノベーションを起こし続けている会社、株式会社dotさんです。

2016年、学習院大学で『だかぼく』の著者斉藤徹さんが講師をつとめた「起業論」の授業。そこで影響を受けた学生たちが自主ゼミとして集まり形成された学生チームを母体とした若くてクリエイティブな会社です。

Z世代(1995 / 6年以降生まれの世代)のニーズやインサイトを発見したいという企業とコラボレーションする「Z世代会議」や、イラストを使いリアルタイムに議事録する手法グラフィックレコーディング、略して「グラレコ」のサービスを提供しています。

dotが手がけるイラストから「温かいカルチャー」が伝わってくる

Z世代のメンバーのみで構成されている組織がどのように利益をあげているのか。組織の強みは一体どこから生み出されているのか。

今回、『だかぼく』の編集担当である石井一穂さんと、私はまなかで、代表のトミーさん、そして『だかぼく』の挿絵を担当したニモさんのおふたりに、特別インタビューを行いました。

dotさんの強みである「次々と生まれるイノベーション」の秘訣はdotさんのコミュニケーションにあると想定し、Z世代のdotさんならではの組織を強くするコミュニケーション方法とその工夫についてお話ししていただきました。

毎週の「キャパシェア」で「燃え尽き」を防ぐ

はまなか:dotさんはものすごい勢いでアイデアをビジネスに変えていますよね。代表するサービスとして「Z世代会議」がありますが、これは具体的にどんなサービスですか?

トミーさん:簡単に言うと「Z世代との共創の場」を提供するサービスです。Z世代の私たちが様々な企業さまと本音で語りあい、Z世代の熱狂を生み出しながら、一緒にハッピーイノベーションを起こすことを目指しています。これまで朝日新聞社、講談社、パナソニック社、マンダム社など著名企業と協業し、私たちの声を社会に届けています。自分たちZ世代の理想の未来に向けて、企業さんとフラットな立場でコラボさせて頂ける機会は、とても貴重で刺激的でやりがいを感じています。

はまなか:Z世代を代表するすばらしいサービスですね。グラフィックレコーディング、略して「グラレコ」もユニークな事業ですよね。

挿絵イラスト:チームdotの前田真由美さん

ニモ:ありがとうございます。こちらは絵が好きなメンバーが「アートで世界をカラフルにしたい」というシンプルな気持ちで集まってできたものです。グラレコはイベントや会議の議事録を絵で残すというもので、一目で理解できるのはもちろん、一気に華やかになります。なのでSNSでもシェアしていただきやすいです。

石井:なるほど。dotさんはいま、完全リモートでこれらのお仕事をされているということですが、テレワークが普及したり、コロナ禍で大人数で一室に集まれなかったり、多くの企業がコミュニケーションの場を失っていると思います。組織のベースにあるべき信頼関係には社員同士のコミュニケーションが欠かせないですよね。どのようにコミュニケーションをとっているのかとても気になります。

トミーさん:私たちはSlack(ビジネス用のメッセージングアプリ)を使っています。日々のプロジェクトの進捗・情報共有や、お困りごと相談など、Slackを大活用しています。

ニモさん:他にも、皆でルーティーンとして行っているものとして「キャパシェア」というものがあります。毎週社員とインターンが集まってdotの未来(緊急じゃないけど大切なこと)を話し合う”dot会議”があり、会の冒頭でキャパシェアの時間を作っています。その週の自分の仕事やメンタルのキャパシティはどれくらいか、みんなでnotion(オールインワン型の情報共有ツール)に記入し、口頭で共有し合います。自分のキャパをオープンにすることでメンバーからヘルプをもらえたり、逆に自分に余裕があれば頼ってもらったりします。

Slack内での「キャパシェア」

トミーさん:「キャパシェア」でなるべく仕事や心の不安を溜め込まないような協力体制ができていると思います。まだうまく言語化できていないけれどモヤモヤしていることなど些細な気づきがあれば、ありのままの状態で気兼ねなくその場にシェアし合うように心がけています。自分の中で溜め込むというのはZ世代の特徴で、周りの人の顔色を伺っちゃったり、期待になんとか応えたいと突っ走って、気づいたらいっぱいいっぱいになってしまって孤独を感じていたり。よくあると思うんです。でもdotはSlackやnotion、zoomをフル活用して、できるだけお互いをオープンに、リアルタイムになんでも共有することを心がけています。

トミーさん:最近、若い世代では「バーンアウト(燃え尽き症候群)」してしまう人が増えています。ガーっと頑張りすぎてしまって、燃え尽きてしまうんです。先ほど「キャパシェア」の話が出ましたが、キャパオーバーはバーンアウトの要因の一つではないかと思っています。期待されていることが嬉しいあまり、それが段々とプレッシャーになって自分の中でふくらんで、辛くなったりします。でもSlackなどで日常的に「キャパシェア」をすると、ありのままの自分たちの状況を共有できて、自然に励ましあったり、業務をカバーしあったりできます。私は人に頼るのが苦手で、いつもメンバーが私がキャパオーバーする前に先回りして「何か私にできることはある?」「このメールかわりに返事しておくね」など積極的に助けてくれたり「トミー今大変そうだから俺たちでやっておこうぜ」と陰で支えてもらっています。

ニモさん:私が自信をなくしてるとき、Slackでメンバーに「今のままでいいんだよ」って言ってもらえたときは素直にほっとしましたし、嬉しかったですね。肩の力が抜けた感じでした。

トミーさん:何のためにしているのかワクワクの原点を忘れないためにも、Slackやzoomでの日頃の声かけは大切だなと感じています。PJを進めるにあたり「ペア体制」を取り入れるようになったのも、Slackでニモがお悩み相談してくれたからです。

ニモさん:そう、ただのつぶやきだったんだけど、みんながすぐに反応してくれて、解決策が出てきて、いつの間にか本当にそうなっていました(笑)。

心理的安全な空気を生み出す「○○の部屋」

石井:なるほど。でもありのままに自分のキャパシティを伝えることには勇気も要るように思います。これができているのは、なぜでしょう?

トミーさん:学生の頃から、トントン(斉藤徹さん)に何度も教わった「心理的安全性」を大切にしている点が大きいと思います。『だかぼく』にも何度も繰り返しでてきますが、「心理的安全性」が会社のベースにあることの重要性を感じています。dotではお互いの人格を否定することは絶対になくて。自分と考えが違っていたとしても偏見を持たれることはなく、むしろみんな興味津々で相手の話を深掘りしたくなるというような、お互いを受け入れ合うカルチャーをもっています。

石井:心理的安全性を構築するために、具体的にどんなことをしているのかを知りたいです。

ニモさん:先ほどのSlackに、思いつきでも何でも投稿できる空間として、社員ひとりずつの「○○の部屋」というチャットルームを設けています。

ニモさん:本当に自分の部屋という感覚ですよね(笑)。

トミーさん:そうですね。心や体の調子についてもありのまま書いて「疲れたら休もう」と声をかけ合いますし、組織の課題を感じたら意見を求めたり。日記代わりに使うメンバーもいます。

メンバーの色んな「顔」を知る場

ニモさん:あとは、自分の描いた絵とか、メモとか、ギターの演奏動画とか、最近見た映画についてとか、みんないろんなものを投稿しています。メンバーの人間性が見えて関係性も深まるし、お互いのことを知っているだけで仕事も楽しくなります。投稿には無理に反応しなくて良いのも、気軽に使い続けられる理由です。投稿する側も、気を遣わずに好きなことを発信できます。

トミーさん:この前は「人生でやりたいこと見つかった!」って言って、やりたいことを資料にして共有してくれるメンバーもいて(笑)。そうやってまずやりたいことを素直にシェアして、実際に実現していくんです。

「やりたいこと」を熱をこめて共有するメンバー
自分の夢を熱く、自由に語るメンバーも

石井:そんなに自分のアイデアを自由に表現できる会社や組織って少ないと思います。

ニモさん:dotだとアイデアを共有したら、「やっちゃいなよ」ってみんなが応援してくれる。だから「言ったもん勝ち」です(笑)。

はまなか:素敵ですね。自分の好きなことを相手の反応を気にせず共有できるから、自由に発言できる空気感ができるし、イノベーションにもつながりそうですね。

トミーさん:まさにそうです。「巻き込み力」だけじゃなくて、「巻き込まれ力」もすごいんです。1人の呟きに対して、個性豊かなスタンプがポンポンポンと押されていきます。このSlackでの仕組みが私たちの活動を大きく支えていると思います。


今回紹介したdotさんならではのSlack、notion、zoomなどを柔軟に活用したコミュニケーションは、dotさんのカルチャーを色濃く表していると思います。仕事に一見、直接関係がなさそうな何気ないやりとりが、ビジネスにつながる新しいアイデアを生んだり、心理的安全性という目に見えない価値を生んでいる、そう実感しました。

このような「目に見えない価値」を大事にするdotさんの価値観はどう生まれたのか、そしてそれをどう維持しているのか。次回、続編でdotさんの大切にするものを掘り下げて、dotさんの組織としての強みを探っていきたいと思います。どうぞお楽しみに!

〈この記事のために特別に挿絵イラストを提供してくださったdotの前田真由美さん、本当にありがとうございました〉

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