
【書籍紹介】楽しく、クリエイティブに働くための50の法則が一冊に。新刊『仕事の研究』
【新人・若手社員必読】予測不可能な時代を生きるための「これからの仕事とスキル」
カテゴリー:自己啓発 ビジネススキル マーケティング
約30年間、大企業&ベンチャー、プレーヤー&リーダー、フィジカル&デジタル、ビジネス&クリエイティブ、グローバル&ドメスティックなど、あらゆる環境と立場を経験した著者の美濃部哲也氏。
これまでの常識、仕組みの価値や意味が一瞬にしてなくなるような予測不可能な世の中で、自分らしくビジネスパーソンとして価値のある仕事をするための「50の法則」を一冊にまとめています。
「自分自身を自分自身で発明していく」
「デジタル化により、仕事の基本スキルが変わってきている」
「大企業の中にもベンチャー企業のようなマインドセットが求められている」
「泥臭い現場仕事の中にも、クリエイティブな働き方が必要だ」
「どんな業界でも活躍できるスキルを身に付けることがこれからは必要だ」
「というわけで、こういう条件を満たしている美濃部さんに本を書いてもらいたい」という提案を、友人でもある編集者さんからいただいたことが、本書執筆のきっかけでした。
そして、この先も続く予測不可能な時代をたくましく生き、明るい未来を創っていく若い世代の人たちや、仕事で活躍をすることを通じて人生を豊かにしていきたいと思っている人たちの役に立つのならやってみよう、という想いで執筆に踏み切りました。
(『仕事の研究』はじめに)
このように、本書の出版背景には、私たちが生きる「予測不可能な時代」があります。これまで「正しい」、「当たり前」とされてきたものが通用しなくなってきています。会社も、私たち自身も、幸せになるには“創意工夫”をすることが不可欠なのです。
「自分自身を自分自身で発明していく」。
そのような発想をもって仕事をすることで、自分の軸がみつかり、創造性を生み出せます。自分らしく創意工夫ができるようになれば、仲間、パートナー、顧客、そして社会との関係性の質を高めながら価値ある仕事をすることができるのです。
大切なのは「その人ならではの専門性」とクリエイティビティ
「人生100年時代」に生きる私たちは約60年間は仕事をすることになります。その一方で、ひとつの会社で働き続ける人の割合は減少傾向にあります。「どうせ長く仕事をするなら好きなことを仕事に」と考える人が増えているのです。
時間や場所に制約されないで、どこにいても「求められる」ようになるには「ある特定のことに関してどこでも通用できる状態でいること」が重要になってきています。その専門性と人脈が仕事を通じてさらに磨かれる好循環をつくりだすことができるのです。
そして、自分の専門性と共に磨いていかなければならないのが、「ゼロベース思考で理想を想像し、それをカタチにしていく力」です。デジタルの力を活かしながら、理想を想像してカタチにする、つまり、ビジネス自体をクリエイティブにするスキルが最も重要なもののひとつになります。
ビジネスにおいて必要な3つの能力
本書では、「カッツ理論」から引用した3つのスキルにわけて、50の仕事術を紹介しています。この「カッツ理論」というのは、ロバート・カッツというハーバード大学の元教授が提唱した法則で、ビジネスにおいて必要な能力を「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」の3つに分けて整理したものです。
「テクニカルスキル」は、「創意工夫をしながら仕事を創造的なものにしていくために必要な業務遂行スキル」です。テクニカルスキルを身につけることで、個人の専門性が役職や年齢問わず、部署や社内外の壁を越えて、どこでも必要とされる存在になれます。
「ヒューマンスキル」は、多種多様な専門性をもったメンバーと仕事をするために必要な「人間力」を指します。プロジェクトをリードする力であり、信用や共感を生む力ともいえます。化学反応を起こすようなチームをつくるために必要なスキルです。
「コンセプチュアルスキル」とは、具体的なものを客観的に分析し、本質的なものを具体的にアウトプットする、この両方を行うスキルのことを言います。多種多様な専門性を結合させながら、その力を引き出していき、プロジェクトを想定以上の成功に導いていくために欠かせないスキルです。
仕事の法則の事例紹介
3つのスキルにわけて紹介している「仕事の法則」の一部をご紹介します。
<テクニカルスキル>
・「プロフェッショナルは3倍基準」。量が質を導く
・マーケティングの鉄則は「一次情報だけを頼りにする」
・結果を残す鉄則はPDCAではなく、APDCA
・「自腹でやる感覚」が、本気度と長続きする関係を引き出す
・△を排除して、〇か✖の選択を繰り返しながら考えを進める
<ヒューマンスキル>
・目で見える人やことの先に存在する人の気持ちを想像する
・数字には意味を宿らせて伝える
・非効率を愛す
・受け取り方が9割。心に自動翻訳機をつける
・自分の中にある伸びしろを起点に、自分を発明する
<コンセプチュアルスキル>
・常識に囚われずに、子供のような無邪気さで、理想を想像する
・受け取った人が語りたくなる物語を創る
・「世界で一番大切な、たったひとり」を起点に共感の連鎖を創る
・記憶の中の、いつか見た、あの時のあのシーンに紐づける
・商品・サービスと、暮らしや生き様との関係性の中に意味を創る
”らしさ”で世の中に貢献するために
時代を先取る企業がすでに採用しているように、これからの時代は「ジョブ型雇用」の時代でもあります。個々人のスキルや経験、そして、能力が一層フォーカスされる働き方・活躍の仕方の時代になります。これは言い換えれば、どこの部署や企業に属していようと、一人ひとりの専門性や”らしさ”で誰かや何かに、そして、世の中に貢献するような活躍をすることができるということでもあります。(中略)
『仕事の研究』おわりに
この先長い間仕事をしていく中で「必要とされる人」になることが、人生を充実させるために不可欠です。美濃部氏がいうように「子供のような目をして、好奇心や想像力を活かしながら、好きなことを見つけ伸ばしながら、創造的な仕事を創っていく」ことができれば、自分自身の人生の意義を見出せるでしょう。仕事を研究し、創ることは、自分自身を創る、自分の人生を創ることにつながるのです。
本書はクロスメディア・パブリッシングのサイト(こちら)で、試し読みができます。ご興味のある方はぜひご覧ください。
また今回、特別に巻末付録の美濃部氏の「仕事の事例」を一部、ご紹介します。美濃部氏による『仕事の研究』特設note記事です。(タイトルを選択していただくとページに移動します)
・靴下屋 父の日キャンペーン
・電通時代のプレゼンテーション
・サイバーエージェント社での新規事業
・お客様から教えていただいた目には見えない大切なもの
著者プロフィール

美濃部哲也(みのべ・てつや)
株式会社エムアンドアイ 代表取締役 / XTech株式会社パートナー
1993年、(株)電通入社。2000年より(株)サイバーエージェント常務取締役、(株)テイクアンドギヴ・ニーズ取締役、タビオ(株)執行役員、(株)ストライプインターナショナル執行役員、(株)ベクトル執行役員、ソウルドアウト(株)取締役CMOなどを歴任。テイクアンドギヴ・ニーズ社では売上高53億円から464億円までの急成長期を取締役営業統括本部長として牽引。タビオ社では靴下屋のリブランディングによって、出店加速と同社の顧客基盤を強化。ストライプインターナショナル社ではKOE事業を立ち上げ。ソウルドアウト社のコーポレートブランディング遂行、デジタルホールディングス社のコーポレートブランディング遂行、PR TIMES社のミッション策定など、経営と事業とブランディングに一本の筋を通すことで会社の成長に伴走。現在は、事業主側の経営視点で、アドバイザリー業務、マーケティング・ブランディングのアドバイザリー業務、ブランディング活動のプロデュースを行う。経営とマーケティングを繋ぎ、経営の情報参謀機能を果たし、ステークホルダーとの間に共感と共創関係が生まれるブランディングを創造。事業会社で、カンヌライオンズ、スパイクス・アジア、ACC、広告電通賞など、受賞多数。
書誌情報

書名 : 仕事の研究
体裁 : 四六判 / 256ページ
定価 : 1,628円 (本体1,480円+税)
ISBN : 978-4-295-40659-4
発売日: 2022年2月28日
Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4295406597/
楽天 https://books.rakuten.co.jp/rb/17015499/