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明るい・暗いも、主観の問題。自分で楽しみを見つけにいく「明るい人」が増えてほしい。編集担当にきく、『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』に込められた想い【編集者インタビュー】

可憐な女性の笑顔が光るイラストカバーが印象的な『なぜか人生がうまくいく「明るい人」の科学』(和田秀樹著)。東洋経済オンラインの連載記事で紹介されるなど、いま話題の一冊です。

本書は科学的なアプローチで「明るさ」の重要性を再認識することができる一冊です。「明るく」なるための具体的な方法も紹介しています。

今回、本書の編集担当・坂口雄一朗さんに編集のきっかけや、本書にこめた想いについて語っていただきました。普段編集で心がけていることや、坂口さんの「明るい人」の定義なども特別にお聞きしました。

企画のきっかけは何だったのでしょうか?

コロナが続いて経済も落ち込むし、暗いニュースが続いていた時期に、元プロ野球選手の新庄剛志さんが日ハムの監督に就任するという話がありました。そのニュースを聞いたときにパッと華やいだというか。久しぶりに明るいニュースを聞いた気がしたんですよね。「明るい」ってこういう時こそ大事だなと。コロナもいつ終息するかまったくわからない時期だったこともあり、気分が少しでも明るくなるような本を作りたいと思ったのがきっかけです。

編集でこだわったポイントを教えてください。

自分自身を「暗い」と思っている人に、いきなり「明るくなりましょう」といっても変われないですよね。本書の著者・和田秀樹さんは精神科医で、「すべてを変えようとするのではなく、変えられるところを変えていこう」という森田療法の考え方を紹介しています。暗い部分を全部ひっくり返して無理やり明るくしていこうというのではなく、「変えられるところから変えていこう」というのがこの本のベースになっています。「無理なく日常に取り入れてもらえること」を、編集において一番こだわりました。

ネガティブ思考や「暗い」というのは考え方が狭くなっていることだと思うんです。「こうなるに決まっている」「上手くいかないに決まっている」「私を嫌いに決まっている」など、思考が固まったり、視野が狭くなっていることが原因であることが多い。だから別の見方があるということに気づいてもらうことを、この本では提案しています。まず読者に「こういう風に考えられるのか」とか「決めつけるのもあんまりよくないよな」と考えてもらう。少しでもいいから変化を感じてもらえるようにハードルの低さを意識しましたね。

坂口さんは「明るい人」とはどんな人のことだと思いますか?

「明るい人」って、何らか人生が上手くいっていたり、周りからみても人生を楽しんでそう、とかそういう人が多いですよね。明るい人で全然上手くいっていない人って、あんまりいないと思います。結局、「明るくなりたい」って考えるのは、「人生上手くいきたい」とか、「楽しくいきたい」ということなのでしょう。

単純によく笑うから明るいというわけではなく、「前向きに楽しいことを自分で探している人」が「明るい人」だと思います。「楽しいことないかな」と言っているだけの人が多いけど、本当に「明るい人」は自分で見つけに行ってますよね。そして、見つけた結果、もっと明るくなれる。でも「楽しいことはないかな」と言っているうちは、楽しいことがないから明るくなれないですよね。

坂口さんは「明るい人」にどんな影響を受けてきましたか?

私は上司や同僚に明るい人が多かったんです。そんな人たちには、前向きな気持ちにしてもらいました。自分自身は暗くはないけれど、思考がネガティブになることはあります。そんなときに明るい人たちと接していると、「そういう風に考えるとよくないな」と、自分のネガティブ思考に気づくことができます。

あと、本当に「明るい人」って明るさを人に押し付けないですよね。ただ単純に自分が楽しいと思えることを自分で探して、周りの目を気にせず動いている。それに自然と周りも影響されるんでしょうね。

表紙の女性イラストがとても印象的です。カバーデザインについても教えていただけますか?

私の編集している本のカバーデザインのほとんどを、クロスメディアのデザイナー金澤さんにお願いしています。本の内容やコンセプトを伝えて、プロのデザイナーから出てくるアイデアを反映させるようにしています。本の制作には各プロフェッショナルが関わっているわけで、カメラマンにしても、デザイナーにしても、その人たちのもつ才能やセンスが出来るだけ発揮できるよう心がけています。

今回も金澤さんから打ち合わせのなかで「笑顔のイラスト」というアイデアが出てきました。本の中で「笑顔」はキーワードになっていて、作り笑顔でも良いから笑顔でいると明るくなる、という話を紹介していますし本のコンセプトと合っていました。そして何より笑顔をみた人が本を手に取ってみたくなるのでは、と思いました。あと、このイラストレーターさんにとって、書籍カバーにイラストを描くのは初めてで、この本がデビュー作になったのも嬉しいです。

この本を編集する中で、新たに発見したことがあれば教えてください。

「明るい」とか「暗い」って客観的な事実だと思っている人も多いかもしれませんが、この本ではそれは全て主観だということを言っています。いくら明るい人でも落ち込むことはあります。ずっと明るいわけじゃないですよね。暗い人だってもちろん明るいときもあります。他人にどう思われようが関係なく、自分が「明るい」か「暗い」かどうかは主観の問題なんです。だとすれば、落ち込んだり、嫌なことがあったときにどう考えるか、何をするかは自分次第ということです。

例えば、口癖も本の中でいくつか紹介していますが、「まあいっか」と言えると気持ちが楽になります。あんまりいい加減すぎるのも良くないですが(笑)。ただ、逆にこだわりすぎたり、「こうせねば」と思って、できない自分をダメだと思って暗くなるよりも、「今回はまあいっか、次は頑張ろう」と考えると、気持ちも前を向きます。落ち込んだ時、うまくいかない時こそ、少し違う考え方をしてみるだけでも結構変わるものだと改めて気づかされましたね。

最後にメッセージをいただけますか?

世の中は不安とか、不満とかそういうもので成り立っていると思っています。何も考えずに生きていると、世の中の不安や不満に簡単に流されてしまう。気がついたら、不安にのみ込まれてしまっていることもよくありますよね。ニュースも、将来を不安にさせるような、人を煽るようなものであふれています。だからそういうものに引っ張られそうになって不安を感じることもある。そんな情報に触れて気持ちが沈んでしまいそうになったとき、「楽しいことを探しにいこう」「明るく生きよう」と主体性をもって動けることが大事だと思います。そんな人が一人でも増えるようにこの本をつくりました。読んでくれた人に「楽しみを自分でつくっていこう」と思っていただけたら、この本を出した意義があるんじゃないかなと思います。

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