
インターンシップ生がベテラン編集者にインタビュー! YouTuberすあし社長の新著『知的な雑談力の磨き方』の編集の裏側に迫る!
こんにちは、跡見学園女子大学の中西ゼミからきたインターンシップ生です。
今回は特別に、クロスメディア・パブリッシングの編集者、川辺秀美さんにインタビューする機会をいただきました。川辺さんには、発売を目前にした『知的な雑談力の磨き方』(すあし社長著)の編集にこめた想い、書籍編集という仕事について、学生視点でお聞きしました。
川辺さんの仕事流儀
ー川辺さんはYouTuberの方々と一緒に書籍をつくり、数々のヒット作を生んでこられたそうですね。ヒット作を生む秘訣は何でしょうか。
私は隙間時間のすべてを使ってYouTubeをチェックしています。四六時中何をしている時も、暇を見つけてはYouTubeを見ます。編集者という職業柄、仕事は生活とは分けられないし、分けない方がよいと思っているんです。だから、それに付き合う家族は大変です。家でテレビ見ながらYouTubeを見ていたら妻に「どっちかにしてよ!」って。でも、自分にとっては一つを閉ざすことがもったいないと思ってしまう。普通の人と同じ情報量なら編集者は価値を生み出せないんです。
私は情報を編集する仕事なので、誰よりも仕事に使う情報に対しては特化して持っておかなければならないと思うんですよね。今回なら、雑談力について誰よりも知り尽くしていなければならないと思いました。だから「他人から見れば、狂気にしか思えないくらい」情報収集するんです。それでも上手くいかない時もあるんですけどね。
勝負はフック(仕掛け)で決まる
ー川辺さんならではの新しい編集方法はありますか?
全く新しい編集方法というものはないんです。編集の仕事って、いまあるものの組み合わせなんですよね。どういうことかというと、例えば10年前の編集方法などを引っ張り出して、複数の仕掛けを組み合わせることで新しさを演出するんです。
書店で本を手に取ってもらうには、何かしらのフック(仕掛け)が必要で、たとえフックがあったとしても手に取ってもらえるかは分からないんです。読者は「自分のためにならないな」と思った本は、お金を出してまで買いたいと思いませんよね。ですので「買いたくなる」ようなフックをいろいろな層に向けて散りばめる必要があると思います。
もちろんメインのターゲット層は想定しますが、それ以外の層の人が手に取った時のことも考えます。どんな人でも手に取れるように作られていないと、その本が手に取られてしまう可能性は低くなります。7割はターゲット層に、3割はそれ以外の層に響かせられる仕掛けを意識しています。デザイン、表現方法、何でもよいので気になって手に取っていただきたいですよね。
Goodな書籍にはGoodな人間関係を
ー今回の書籍づくりで苦労したのはどういう点でしたか?
大変だったのは著者とのコミュニケーションですね。知的な雑談力についての本なのに、最初は小さなすれ違いが多く、関係性が上手く築けませんでした。出来上がった原稿をみて、自分の思いをうまく伝えられていなかったことに気づいたり。でも、その時に気づいたんです、「もしかしたら自分のコミュニケーションの『仕方』が失礼だったのかもしれない」と。無意識で、自分の考えを上から伝えてしまっていたのではないか。そもそも自分から丁寧なコミュニケーションを心がけられていたか?など自問自答しましたね。そういった「気付き」の積み重ねによって、コミュニケーションがうまく回り、認識の違いを解消することができました。
編集の過程で、自分自身もコミュニケーションというものに改めて向き合うことができました。書籍が無事完成して嬉しいですね。
ー川辺さん、とても面白いお話をありがとうございました!とても勉強になりました!
インタビューを終えたインターン生の感想
本インタビューを終え、書籍が生まれる背景や編集者の想いに触れることができ、改めて貴重な機会をいただくことができたと思いました。また、私たちが就職活動を控えるインターン生ということもあり、『知的な雑談力の磨き方』をとくに就職活動中の方々に届けたいと強く思いました。
著者・すあし社長が運営するYouTubeチャンネル「大人の学び直しTV」のコンセプトがこれから社会に出る学生にぴったりだと思います。
すあし社長は、社会のupper(アッパー)層ではない一般の人たちに、知性のある情報を届けています。すあし社長は顔出しをせず、声を使ってコンテンツを作っています。本書を読む上で鍵になってくる「雑談力」も、「適当にする何気ない会話」というものではなく、「知的」で関係性を生む意義のあるものです。
そんな「知的な雑談力」は、面接をする際のフリーな会話や受け答え、入社してからのコミュニケーション、そして人生そのものを豊かにするために使える力であり、私たち学生にとって一番求められるものだと思います。
将来の不安を少しでも減らせるように、ぜひこの本を読んでいただきたいです。書籍に苦手意識がある学生でも読みやすい構成になっているのもポイントです。本書に力をかりながら、就職活動、そしてお仕事を充実させていきたいですね!
この記事をきっかけに、本書にご興味もっていただけたら嬉しいです。
跡見学園女子大学 中西ゼミ インターンシップ生