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経営哲学(フィロソフィー)【ビジネス書出版社社長のたまには真面目な話】

京セラの創業者の稲盛和夫さんがお亡くなりになりました。

稲盛さんは、ビジネスパーソンには説明をする必要がない、日本を代表する経営者でした。

当社でも『なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか?』(岩崎一郎 著)という本を出版した際は、稲盛さん、盛和塾、京セラの方々にご協力をいただいた縁があります。

稲盛さんの著書は、多くの経営者に読まれています。日本だけではなく世界中で読まれていて、特に中国では2004年に発行された『生き方』(中国語タイトル:『活法』)は約550万部を超える大ベストセラーになっています。今でも、中国の大手書店に行けば、どこでも平積みされているといっていいほどの人気ぶりです。

中国では、高度経済成長が終わり、成熟した社会の中での企業経営の在り方を模索する経営者がたくさんいます。その方たちにとって、稲盛さんの経営哲学は人生の指針となると高い評価を得ています。

稲盛さんの経営の特徴は、「フィロソフィー」と「アメーバ経営」の2つの手法を用いて経営を行うことです。フィロソフィーは「経営哲学」、アメーバ経営は「経営管理手法」で、この2つが経営の両輪となり、京セラだけではなく、KDDIや JALの経営でも効果を発揮しています。またこの2つは、それぞれ書籍としてベストセラーにもなっています。

私が最近読んだ『稲盛と永守』(名和高司 著)という本では、同じ京都発、日本を代表する経営者の共通点を述べていますが、日本電産の永守重信さんに後継者問題が出ていることから考えると、稲盛さんのフィロソフィーは再び学ぶべきことだと思います。

稲盛さんの他にも、Panasonicの松下幸之助さん、SONYの井深大さん、HONDAの本田宗一郎さんといった偉大な創業者は、経営哲学を社内に浸透させ、上手に後継者へ経営のバトンを渡しています。

私は、創業当時は「経営哲学では飯は食えない」と思っていましたが、苦悩や葛藤にもがきながら18年も経営をしていると、経営哲学の必要性は身にしみてわかります。

ここ数年、サステナビリティ(持続可能)経営が企業において必要と叫ばれていますが、それを実現するためには、環境、社会、経済への配慮に基づいた経営哲学の確立と徹底を地道に行っていくことが必要だと思う次第です。


【書籍紹介】

『なぜ稲盛和夫の経営哲学は、人を動かすのか? ~脳科学でリーダーに必要な力を解き明かす~』
岩崎一郎(著)
2016年3月11日発売

フィロソフィーを社内で共有する効果は経験的にはわかっているけれど、スタッフにうまく説明ができない経営者の方、もっと確かな根拠があるほうが実践しがいがあると思っている方、科学的な根拠がないために学ぶことにもためらいを感じている方、に読んでもらいたい本です。

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