マッチングアプリ、やっぱりちょっと怖い…。そんな偏見を持つ私がこんな本を作った理由【編集日記】

こんにちは、編集部の山本です。

12月28日、私の担当した『大学教授がマッチングアプリに挑戦してみたら、経営学から経済学、マーケティングまで学べた件について。』という書籍がめでたく発売になりました。名前が長すぎる。
今回はその本の制作秘話的なお話をするよう仰せつかりましたので、ちょっとお話を。

ちなみに、幼少期の読書感想文が苦手すぎて「もう一度言おう」と書いて、全くおんなじ文章を連打して作文用紙を埋めていたような、長文を読むのも書くのもできない人間なので、内容はどうかご容赦ください。

さて早速ですがみなさん、マッチングアプリってどんなイメージですか?
私は今30代なんですが、どうも在りし日の「出会い系=サクラしかいないヤバイコンテンツ」という認識から脱却できておらず、いかがわしいイメージを抱いておりました。
とはいえ「現代の20〜30代の約3割がアプリを使用して出会いを求めている」なんていう、どこがソースなのか分からない情報も目にするので、最近はかなり市民権を得ている様子。

そこで試しに今「マッチングアプリ」と検索をかけてみました。
するとサジェストが、

「マッチングアプリ 危険性」
「マッチングアプリ 無料」
「マッチングアプリ キス 何回目」
「マッチングアプリ 付き合うまで 何回」

なんだこの湿度。違う…アプリの学びが深すぎるって話をしに来たんだ俺は。


沼らせる仕組みは婚活でもビジネスでも同じ


マッチングアプリ、やっぱりちょっと怖い…。
そんな偏見(というか真実)を持つ私が、なぜこんな本を製作する運びとなったのか。
それはとある知り合いがアプリの沼にハマっていたからでした。

知り合いの彼がある日こぼしていた、

「男は課金しないと、自分にイイネを送ってきている女性のプロフィールが見られないんだよ」

という言葉が天啓でした。
もしかしてだけど、この課金を促すシステム、行動経済学なのでは…!? よう知らんけど!

そこでアプリの話を詳しく聞いていると、
・自分を「商品」として売り出す「プロモーション能力」
・狙った相手に効率よく出会うための「マーケティング戦略」
・マッチした相手を食事に誘うための「行動経済学的アプローチ」

などなど、ビジネスの現場で習うような基礎的なノウハウが、数多くアプリに内包されていたのです。
これは本になるかもな…と思い、企画が始動したのでした。


120%ピッタリな著者の先生を見つけて


今回著者としてご執筆頂いたのが、東京都立大学で経営学の准教授をされている高橋勅徳(たかはし・みさのり ※なかなか変換できない)先生です。企画のピーキーさゆえに、いい著者さんなんて見つからないだろうな〜、と思っていた矢先に出会ったのがこの記事。

「女子大生の婚活」を通して見えた、マッチング・アプリの「致命的な問題点」#マネー現代(https://gendai.media/articles/-/94609

この記事では、高橋先生がマッチングアプリを用いて婚活に挑戦した際の、その独自の構造や力学を解説しています。
企画にピッタリ過ぎる! と思い、高橋先生へ愛を込めたイイネ(依頼文)を送り、めでたくマッチングに漕ぎ着けたのでした。

弊社の会議室で初めてお会いした際、おずおずとこの変な企画を説明する私に、高橋先生は一瞬で理解を示してくださり、こう仰いました。

「今日から書いてくので、月末に一回お見せしますね」

超多忙な大学教授というお仕事の傍ら、ちょっと引いちゃうレベルのスピードで書き上げられていく原稿を見ながら、こんなハイスペックな人でさえ苦戦するマッチングアプリって、割と意味がわからない世界だな、と思ったことを覚えています。


「キモさの壁」を超えろ


若干力尽き始めてるんですが、まだ1600字。ノルマは2000字。せっかくなので本の中の話でも。

この本は、大学教授が持ちうる学識を駆使して、マッチングアプリを「ビジネス教養的に分解する」「そして婚活を攻略」するという2つのテーマを有しています。
このテーマを掲げながら制作する際に、ぶつかった壁がありました。
それが

「…なんかちょっとキモい?」

というもの。なんだこの壁。
誤解なきように言うんですが、原稿などに問題があるわけではなく、僕の設定したコンセプトそのものが、ちょっとキモかったんですね。
つまり、女性との出会いや恋愛、心理などを構造的に解析して、攻略するというアプローチは、一方通行になればなるほど、

「…独りよがりでなんかちょっとキモくねー?」

が大きくなるんです。

下手すると女性読者(女性が読むのか知らんけど)から敬遠されてしまうかもしれない…という危機感から生まれたのが、本文を「ブログ形式」にするという手法でした。
この「ブログ形式」、何がよいかと言うと「本文の内容に対して、コメントが付けられる」という点です。要するに、著者(ブログの書き手)が唱える「アプリ・婚活戦略」に対して、ブログの読者(一般人)がツッコミを入れられるんです。

これがあることで、一方通行になりがちな理論に対して、

「いやそれは違うのでは…?」
「ゴチャゴチャ言ってないで痩せろ」
「高望みするから上手くいかねーんだよ」

みたいな正直な感想を差し込めるんですね、これがいい。
これがあるだけで「キモさの壁」を超えられた気がします。多分。

それが功を奏したのかはわかりませんが、社内の女性の社員さんたちからも面白かった、と言っていただけたので内心ホッとしています。

これまでの弊社のラインナップとはちょっと毛色が違う本ですが、なんか知らんけど面白そう(あとそれに1500円くらいを出させる価値がある)と思われるような、私っぽい本をこれからも作っていければいいなあと、ほんのりと思っています。

それでは。

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